再現性のある品質をつくる。
松代金属の品質づくりは、「仕組み化」が核です。
私たちは、品質を単なる製品の良し悪しではなく、人・設備・情報を含めた「会社の質」そのものだと考えています。だからこそ、品質を個人の経験や勘だけに頼らず、誰が作業しても同じ品質を実現できる仕組みづくりを大切にしています。
変化点管理、標準作業、事実に基づく原因究明、デジタル技術の活用などを通じて、不良の未然防止と品質の再現性向上に取り組み、一つひとつの仕事を正確に積み重ねながら、お客様から信頼されるものづくりを追求しています。
品質は、お客様との信頼を支え、企業の持続的な成長を支える基盤です。私たちは、品質向上をサステナビリティの重要な取り組みの一つと位置づけ、未来へつながる価値づくりを続けています。
We view quality not simply as product performance, but as the overall quality of our people, processes, equipment, and information. By reducing reliance on individual experience and creating standardized, repeatable processes, we strive to deliver consistent quality regardless of who performs the work. Through change-point management, standardized operations, fact-based root-cause analysis, and digital technologies, we continuously improve quality and prevent defects before they occur.
Quality is the foundation of customer trust and long-term business sustainability. As a key element of our sustainability efforts, it enables us to create lasting value and contribute to a future built on trust, reliability, and strong relationships.
松代金属の品質を支える3つの仕組み
変化点・初物管理の徹底による
不良の未然防止
Never Miss a Change
過去の不良の多くは 4Mの変化点・初物・久しぶりの製造に集中していました。
- ・変化点管理ボードの活用
- ・変化点カードでの管理・保管
- ・作業者全員での共有
損失金額による品質評価で
「本質的な改善」を促進
Measure Quality with Data
松代金属では、単なる発生件数ではなく、社内不良・社外流出不良を損失費用で管理しています。
- ・原因分析・対策内容・発生損失額の明確化
- ・毎月の品質保証会議での共有
- ・改善ポイントの優先順位付け
標準作業・動画マニュアルによる
再現性の高い品質確保
Deliver Consistent Quality
2019年のタブレット導入をきっかけに、従来の紙中心の作業要領書を動画マニュアルへと進化させました。
- ・「経験や勘」による属人性を排除
- ・要領書のデジタル化、カン・コツの動画化
- ・より分かりやすく正確な作業指導
具体的な取り組み
最新測定技術による品質保証
Advanced Measurement Technology
三次元測定機(XM-1200)と画像寸法測定機(IM-7500)を活用し、誰でも・高速で・正確に測定できる体制を整備しています。
- 位置決め不要の測定
- CADデータとの比較
- ヒストグラム・統計解析による工程能力管理
- 立ち上げ検査の高速化
これにより、「検証・妥当性確認」を高いレベルで実現しています。
デジタル技術による品質の安定化
Digital Technologies for Consistent Quality
溶接設備をデジタル制御型に更新し、従来の「職人の感覚」に依存した品質から脱却しました。
- 溶接条件の見える化・数値化
- 引張試験機で条件を定量化
- スキル差が出にくい加工条件の構築
- 過剰強度の見直しと省エネ化
デジタル制御技術の導入により、溶接品質の安定化だけでなく、作業効率の向上やリードタイム短縮にもつながっています。
松代金属では、こうした取り組みを溶接工程に限らず各工程へ展開し、品質の安定化と生産性向上の両立を目指しています。
外部の知見を品質向上に活かす
Continuous Improvement Through External Expertise
自動車関連企業OB(2社3名)による定期的な現場指導を受け、社内だけでは気づきにくい視点から改善活動を継続しています。
- 品質問題の分析
- 生産方式の改善
- 作業ミスの防止
- 安全・効率・品質の総合改善
- 異常と正常の見える化
- サプライチェーン全体の流れの最適化
こうした活動を通じて「継続的改善」の考え方を現場で実践し、「進化し続ける品質体制」を維持しています。また、品質向上だけでなく、社員一人ひとりの改善意識を高め、自ら考え行動する風土づくりにもつながっています。
変化を見逃さない仕組み
Visualizing Change
不良の多くは、人(Man)・方法(Method)・材料(Material)・機械(Machine)による4Mの変化や、初めての生産・久しぶりの生産(2H)をきっかけに発生します。
松代金属では、初物生産時に危険予知だけでなく「不良予知」を実施し、過去のトラブルや想定されるリスクを事前に洗い出しています。
さらに、4M変化点や初物、久しぶりの生産といった品質リスクを管理ボードで共有し、現場全体で注意点を見える化しています。
変化を個人の経験や記憶に頼るのではなく、組織全体で共有・管理することで、不良発生リスクの低減と安定した品質の実現につなげています。
不良(事実)から学ぶ仕組み
From Failure to Improvement
工程内で不良がゼロということは、残念ながらありません。だから生産ロットを小さくすることで、次工程への不良流出を最小限に抑える仕組みを取っています。不良発生時は、工程の録画映像により、事実に基づいた原因の特定を行います。
品質を個人の経験や勘だけに頼らず、誰が作業しても同じ品質を実現できる仕組みづくりを大切にしています。発生してしまった不良も例外ではなく、そこで見えた原因を、発生対策と流出対策の両面から仕組みに落とし込んでいきます。
締め不良を生んだのは人ではなく、仕組みの課題。ひとつひとつの学びを積み重ね、より強い仕組みへと進化させていきます。